2016年8月 3日 お知らせ

インターポールとEFCCの共同プロジェクトに協力、国際的なオンライン詐欺グループのリーダー逮捕に貢献

サイバーディフェンス研究所は、インターポールとナイジェリア経済金融犯罪委員会(EFCC, Nigerian Economic and Financial Crime Commission)の共同プロジェクトに協力し、国際的なオンライン詐欺グループのリーダー逮捕に貢献しました。

この容疑者が関わったオンライン詐欺による被害総額は、世界中で6,000万ドル以上、被害者は数百人に上るとされています。

今回逮捕されたオンライン詐欺グループのリーダーは、ナイジェリア、マレーシア、南アフリカに点在する40名以上の犯罪ネットワークを率いており、犯行用のマルウェアを提供することでオンライン詐欺を主導していました。また、中国、欧州及び米国のマネーロンダリングの協力者から、不正送金に利用するための銀行口座情報を入手していたこともわかっています。

犯行の手口は、BEC(Business Email Compromise, ビジネスメール詐欺)と呼ばれ、世界中で31億ドル以上の被害が報告されており日本でも引き続き注意が必要です。

サイバーディフェンス研究所は、The INTERPOL Digital Crime Centre(IDCC:インターポール・デジタル犯罪捜査支援センター) とEFCCの専門家に協力し、犯行手口の技術解析、犯行グループに関する情報提供を行うことで、犯人逮捕に貢献しました。

インターポールによる発表は以下URLをご参照ください。
http://www.interpol.int/News-and-media/News/2016/N2016-099(英文)

サイバーディフェンス研究所は、巧妙化、悪質化、そしてグローバル化するサイバー犯罪に対処するため世界各国の法執行機関や民間企業と協力し、今後もサイバー空間のセキュリティ向上に貢献できるよう努力し続けます。