2023年8月17日 トピックス

世界中で悪用されたフィッシング・ツールのプラットフォーム「16shop」の国際捜査にサイバーディフェンス研究所が貢献

「16shop」として知られる悪名高い「フィッシング・アズ・ア・サービス」(PhaaS)プラットフォームが、インタポールがコーディネートし、インドネシア・日本・米国の国家法執行機関などと協働した世界的な捜査により閉鎖されました。この捜査において、インドネシア当局がプラットフォームの運営者と推進者の1人を逮捕し、さらに別の容疑者が日本で逮捕されました。民間セクターからの協力として、サイバーディフェンス研究所も重要な役割を果たしました。

「16shop」はフィッシング詐欺を行うハッカー向けに「フィッシング・キット」を提供するプラットフォームであり、このプラットフォームは43カ国以上の7万人以上のインターネットユーザーを標的に、悪意のある「フィッシング・キット」を提供していました。

この「フィッシング・キット」を用いて、フィッシングサイトが作成され、世界中の多くの被害者が個人情報やクレジットカード情報を含む貴重なデータや金銭を奪われました。日本でも「16shop」の「フィッシング・キット」を使用した詐欺被害が発生しており、今回の捜査によって1名の逮捕者が出ました。

インタポールによる発表は以下のURLをご参照ください。
https://www.interpol.int/News-and-Events/News/2023/Notorious-phishing-platform-shut-down-arrests-in-international-police-operation

日本国内での本捜査についての報道は以下のURLをご参照ください。
https://www.asahi.com/articles/ASR8874KRR82UTIL01D.html

サイバーディフェンス研究所は、巧妙化、悪質化、そしてグローバル化するサイバー犯罪に対処するため世界各国の法執行機関や民間企業と協力し、今後もサイバー空間のセキュリティ向上に貢献できるよう努力し続けます。