2022年2月 1日 お知らせ

サイバーセキュリティ技術者育成のためのオンライン学習プラットフォーム『INFINITY CHAMBER』をリリースしました

株式会社サイバーディフェンス研究所(代表取締役: 廣中 憲司 本社:東京都千代田区神田駿河台2-5-1 御茶ノ水ファーストビル5階)は、セキュリティ技術者育成のためのオンライン自学自習プラットフォーム『INFINITY CHAMBER(以下、IC)』および、同プラットフォームにおける初めてのChamber※『AXIS|サイバーセキュリティ総合』をリリースいたしました。

※ ICでは、学習コースのことをChamberと呼称します。

【ICとは】
ICは、防衛省・自衛隊や警察に代表される安全保障や犯罪捜査に関わる組織におけるサイバー能力の獲得と維持を目的として開発された、完全国産のオンライン自学自習プラットフォームです。 学習用のテキストドキュメント、学習用マシン、演習用模擬環境のすべてをブラウザ経由で利用し学習することができるため、 まとまった学習時間を確保しづらい方や、研修会場への移動が困難な状況においても、いつでもどこからでもペネトレーションテスト、フォレンジック調査やサイバー脅威分析などの実用的な知識とテクニックを学習することが可能です。

【ICの特徴】
○すべての学習体験がブラウザで完結

ICの学習に必要なものはインターネット回線とPCのみ、すべての学習体験がブラウザで完結しています。 学習者はブラウザ経由でICのWebサイトにアクセスします。 演習系コンテンツではブラウザからのRDP接続で学習用仮想マシンおよび演習用模擬環境に接続し、様々な調査・分析、模擬ホストに対する攻撃手法などを模擬環境を利用しながら学習することができます。

○学習者それぞれに独立した環境を提供

様々なツールを操作する学習用仮想マシンおよび演習用模擬環境は、個々の学習者ごと・コンテンツごとに独立して提供されます。 学習者自身が好きなときに、好きな場所で、自身のために独立した環境を都度デプロイして学習することが可能です。 学習者は他の学習者の行為に影響されない独立した環境で、技術が身につくまで何度でも繰り返し学習することができます。

○業務に直結する技術を体系的に学べる

学習者は、自身が必要とする知識と技術に応じて「Chamber」を購入、履修します。Chamber内のコンテンツは作業プロセスや技術トピックに応じてModule単位で分類されており、学習者は業務に直結する技術と知識を体系的に、ご自身のペースで学習することができます。

【AXIS|サイバーセキュリティ総合とは】
○『AXIS|サイバーセキュリティ総合』の概要

『AXIS|サイバーセキュリティ総合』は、ICで利用可能となる第一弾のChamberです。 あらゆるセキュリティエンジニアにとって有用な知識とテクニックを幅広く体系的に学習することを目的としており、以下のような内容を体験して学ぶことが出来ます。

<AXISで取り扱うトピック>
・Webアプリケーションハッキング
・ネットワークハッキング
・インシデントハンドリング
・マルウェアの調査
・ファストフォレンジック
・脅威インテリジェンスを活用した分析

○初学者が挫折することなく高度な技術を獲得できる

AXISのコンテンツは、サイバーディフェンス研究所の現役のセキュリティエンジニアが作成した実用的なもので、比較的高度な内容も取り扱います。 同時に、学習するセキュリティ技術の目的と概要から関連技術の細部に至るまで詳細に記述されたテキスト、わかりやすく手順が示されたチュートリアル、難易度を適切にチューニングした演習課題によって、初学者でも挫折すること無く楽しみながら確実に技術を身につけられる内容を目指しています。

○想定受講対象者

<以下の業務にこれから従事される方>
・SOCアナリスト
・インシデントハンドラ
・フォレンジックアナリスト
・脆弱性診断士
・ペネトレーションテスター

<以下の職種に従事されている方>
・防衛省自衛隊のサイバー関係者
・サイバー犯罪捜査担当者
・サイバーテロ対策担当者
・法執行機関の技術職員
・インテリジェンスコミュニティのサイバーセキュリティ担当者

【技術者育成担当者様へ - 組織内教育の内製化、サイバーレンジの利用とIC - 】

官民問わず様々な組織においてサイバーセキュリティ教育の内製化が行われていますが、学習用スライドの制作、演習用・学習用環境の設計と構築、ハンズオン学習用のデータセットの作成などをトレーナー単独で行う、あるいは非常に小規模のチームで実施せざるをえないため、品質を一定に保てない、トレーナーの負荷が高いという問題が発生しています。 また、安価ではないサイバーレンジを導入したものの、継続的にコンテンツを開発できない、レンジを運用できる担当者が足りないなどの問題が発生しているケースがあるようです。 ICを教材、学習環境としてご利用頂ければ、関係者の負担を軽減し、教育の品質を安定させ、組織内教育のコストを削減できる可能性があります。

【ICとAXISの詳細】

INFINITY CHAMBER
https://www.cyberdefense.jp/services/training/infinity_chamber/index.html

AXIS|サイバーセキュリティ総合
https://www.cyberdefense.jp/services/training/infinity_chamber/axis.html


サイバーディフェンス研究所は、巧妙化、悪質化、そしてグローバル化するサイバー犯罪に対処するため世界各国の法執行機関や民間企業と協力し、今後もサイバー空間のセキュリティ向上に貢献できるよう努力し続けます。