MITRE Engage in a box

MITRE Engage in a boxの概要

本プログラムは、MITRE社が提唱する「MITRE Engage」の理論に基づき、「敵対者への能動的な関与」の基本的なノウハウや技術、知識を体系的に学ぶことを目的としています。本プログラムが扱うディセプション(欺瞞)技術は、単にツールを導入して敵対者を追い出す受動的な防御ではなく、おとり(デコイ)や偽の情報を用いて敵対者を意図的に誘導し、その行動を観察・コントロールすることで防御者が優位に立つための戦略的なフレームワークに基づくものです。なお、「MITRE Engage」は、自組織が管理する環境を前提に、敵対者への能動的な関与を計画・検討するためのフレームワークであり、組織の境界を越えた活動を含むものではありません。 本プログラムでは、参加型の机上演習と安全な仮想環境での実践演習を通じて、敵対者の行動を阻害・遅延させる理論体系や、高度な脅威インテリジェンスを獲得するための先進的な考え方に触れることができます。

Mitre Corporationとは

MITRE Corporationは、米国連邦政府の支援を受けて運営される非営利の研究開発機関です。長年にわたり国家安全保障、サイバーセキュリティ、航空安全などの分野で技術標準を開発し、米国政府の信頼できるアドバイザーとして世界的な評価を確立しています。同機関が開発したCVE(共通脆弱性識別子)やMITRE ATT&CKは、世界中の組織で採用される国際的な標準となっています。  

※「MITRE」を含む各種名称はMITRE Corporationの商標です。

「MITRE Engage」を体系的に学習

「MITRE Engage in a Box」は、「MITRE Engage」フレームワークの核心となる「MITRE Engage Matrix」で定義される3つの戦略目標「Expose(把握)」「Affect(誘導)」「Elicit(引き出す)」をカバーしています。独自開発のカリキュラムにより、敵対者の行動をいかに把握し、心理的に誘導して意図を暴くかという、実用的な戦略立案手法を学びます。

MITRE Engage™ Matrix

敵対者への関与を多角的な視点で体験

「MITRE Engage」で定義される様々なテクニックを、3つの視点で同時に体験・検証します。

① 敵対者視点:どのような情報に惹かれ、どこに罠があれば不自然と感じるかを実体験し、敵対者の心理を深く理解します。
② システム管理者視点:敵対者の挙動を監視し業務影響を最小限に抑えつつ、適切なタイミングで欺瞞情報を提示するための判断力を養います。
③ 一般ユーザー視点:能動的な関与を含む施策が、正規の業務フローや利便性にどのような影響を与えるかを確認し、現実的な運用バランスを学びます。

NECとサイバーディフェンス研究所による実践演習環境の独自開発

「MITRE Engage in a Box」のディセプションシナリオをベースに、仮想環境を独自に開発し、「MITRE Engage」の概念を学べる実践的な演習環境を提供します。防衛省をはじめとする大規模な官公庁の業務プロセスやシステム仕様に精通したNECが、受講者の業務内容や演習目的に合わせてトレーニングにおけるディセプションシナリオを監修・最適化しています。さらに、敵対者の思考を熟知し多くの実戦経験を持つサイバーディフェンス研究所が、「MITRE Engage」の本質である「侵入してきた敵対者を欺き、欺瞞環境へ誘導する」ための戦術や、実際の攻撃手法に即した実戦的な知見を演習環境に反映しています。

履修対象者

組織

  • 国家サイバー統括室(NCO)
  • 防衛省・自衛隊
  • 警察
  • 国家安全保障に関わる組織
  • 重要インフラ事業者

対象者

  • サイバーセキュリティ戦略の立案に関わる意思決定者や経営層の方々
  • 自社のサイバー防御能力を高めたいと考えているセキュリティとインフラ担当者
  • サイバーセキュリティの概念を組織内に広めたいと考えている教育担当者
  • 技術的な詳細よりも、戦略レベルでのサイバーセキュリティに興味があるあらゆる職種の専門家

※ Engage in a Box は、マネジメント層と技術者の双方を対象としています。

必須スキル

  • PCの基本操作が可能であること

コース内容

1日目:MITRE Engageの理論と基礎

  1. イントロダクション
    • 多層防御:セキュリティへの不完全なアプローチ
  2. 拒否と欺瞞:敵対者の行動を考慮した防御ツール
    • 防御における欠けている層:人間!
    • 拒否と欺瞞を解き明かす
    • 軍事的な欺瞞と実用的な効果:簡潔な歴史の教訓
  3. 敵対者とのエンゲージメント(関与)
    • 敵対者とのエンゲージメントとは何か?
    • 脅威インテリジェンスを基にした敵対者とのエンゲージメント
  4. MITRE Engage フレームワーク:Engageツールの探求
  5. 2日目:戦略的思考と実践演習

  6. 組織における敵対者とのエンゲージメントの運用化
    • 己を知る:組織の強みと弱みは何か?
    • 敵を知る:標的となる敵対者は誰か?
    • エンゲージメントの設計:敵対者に何を見せ、何を考えさせ、何をさせるべきか?
    • 作戦の実行
    • 生データが有用なインテリジェンスになる方法を理解する
    • チームを結集する
  7. Kingdom Of Traitorsの紹介:体験型学習ゲーム
    • 各チームの戦略と結果の発表
    • ゲームで成功した戦術、失敗した戦術についての議論
    • 現実の脅威インテリジェンスを基にした応用方法の検討
  8. 3日目:仮想環境による実践演習

  9. 組織における敵対者とのエンゲージメントの運用化
    • 一般社員VDIで、システム構成を理解する
    • 敵対者VDIで、侵入シナリオを実行する
    • 管理者VDIで、ディセプションを学ぶ(敵対者のアクティビティをログで把握する / 存在するディセプションの仕組みを学ぶ / 自ら新たにディセプションを設置する/ ディセプション実施によるリスクを学ぶ)

開催要項

コース名 MITRE Engage in a box
形式 ハンズオン
期間 3日間|10:00~18:00 ※オプションコース受講の場合は3日間
(プライベート開催も可能です。お問い合わせ下さい。)
定員 12名(最低開講人数5名)
言語 日本語
価格 1,200,000円(税別)
会場 サイバーディフェンス研究所オフィス内トレーニングラボ

スケジュール

日程 空き状況
2026年12月16日(水)- 18日(金) 空きあり
2027年3月10日(水)- 12日(金) 空きあり

トレーニングのお申し込み

トレーニングのお申し込みはメール([email protected])にて受付けております。

以下より受講申込書をダウンロードし、必要事項をご記入の上、トレーニング事務局までメール([email protected])をお送りください。メールによるお申込みを確認後、トレーニングお申し込み受付確認のメールをお送りいたします。

お申し込み時の注意

受講者の変更

受講申込書記載の受講者は、各コース開催日までにご連絡いただくことでご変更は可能です。

受講料のお支払い

各コースの終了後に請求書を送付いたします。お支払いは、各コース開催月の翌月末に一括ご入金いただきます。

キャンセルについて

各コース開始日の2週間前までに書面もしくはEメールにてご連絡ください。それ以降各コース開催日までのキャンセルには、25,000円のキャンセル料金が発生します。また当日やむを得ず欠席される場合に関しては、受講料をお支払いいただきます。

契約書へ署名

各コース初日に誓約書類への署名が必要となります。これは、各コースで習得したハッキング技術等を悪意を持って使用しない旨をご誓約いただくものです。

申込書のダウンロード

上記の諸注意事項、トレーニングの申し込み注意事項をご確認のうえ、ご同意頂ける場合は下記より受講申込書をダウンロードしてください。

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トレーニングコース一覧

弊社で提供しているファストフォレンジックツールを活用しながら、Windowsを対象にファストフォレンジックに必要となる知識、技術をハンズオン形式で学びます。

DFIR
Intel

インシデントレスポンスに必要な知識とスキル全般をいつでも自習できる学習コンテンツ(学習テキストとハンズオン演習用のデータセット)です。

DFIR

マルウェア感染が疑われるインシデントが発生した際の実践的な対処方法を身につけることを目的としたトレーニングコースです。

DFIR
Intel

ハンズオン形式によるマルウェア解析を通じて、マルウェアの解析の際に必要となる基本的なリバースエンジニアリング技術について学びます。

DFIR
Intel

脆弱性攻撃の古典的なシナリオの把握、様々な手法や考え方を組み合わせたフルスクラッチでのExploit開発を体験することができます。

Exploit

ヒープ上のデータ操作の欠陥に起因した攻撃について、その考え方や手法を学ぶトレーニングコースです。

Exploit

昨今多発するWebを介した情報漏洩や不正アクセスに対する実戦的な対処能力を身につけることを目的としたトレーニングプログラムです。

Hacking

実際のネットワークに対して受講者が自ら攻撃対象の脆弱なポイントを見つけ出し、攻撃を試行することで実戦的な対処能力を身につけるトレーニングコースです。

Hacking

様々なIoTのサイバーセキュリティに関与する技術者、防衛装備品などの特殊なデバイスのセキュリティに関与する技術者にとって有用なテクニックを習得できます。

Hacking

仮想マシン上に用意したトレーニング環境を用いて、OTシステムをターゲットとした実践的なサイバー攻撃を体験するトレーニングコースです。

Hacking

参加型の机上演習と安全な仮想環境での実践演習を通じて、敵対者の行動を阻害・遅延させる理論体系や、高度な脅威インテリジェンスを獲得するトレーニングコースです。

Intel

スケジュールや予算、必要なカリキュラム、現状のスキルレベルと目指すべきスキルレベルなどのご要望をもとに、お客さまのニーズに沿ったオリジナルトレーニングをご提供いたします。

サイバーディフェンス研究所のセキュリティトレーニングは、情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)の資格更新のために受講すべき「特定講習」に採用されています。